前菜
前菜は、一皿にひとり分ずつが盛り付けられている場合と、
大皿にまとめて盛られている場合があります。
鶴やカメなど、おめでたい細工を見ることができるのも前菜。
中国料理独特の色使いを楽しみましょう。
とても盛り付けに手が込んでいるので、
それを崩さないようにすることが、ポイントです。
大皿の場合は、4〜8種類のお料理が、
味付けや調理法などを工夫して飾り付けられますので、
たくさんの味を少しづつ楽しみましょう。
この場合は、取り皿は1枚でOKです。
全て別皿に取っていたら、
テーブルの上が大変なことになりますよ。
臨機応変で、お願いしますね。(^^)
前菜は冷たいお料理が出されます。
定番は、バンバンジやくらげの和え物などです。
スープ
「湯」…中国語で言うと「スープ」ですね。(^^)
スープは、ふかひれやツバメの巣、
だしに高級食材をふんだん使ったものなど
とても洗練された高級感のあるものが出されます。
手間と費用をかけて丹念に作られたスープは
とーっても美味しいものですね。
こんなにもしっかりしたスープが前菜の後に出るのは、
おなかいっぱいになる前にという配慮です。
食べ方で注意したいことは、必ずれんげですくうこと。
音を立てず、具と一緒に食べることを意識しましょう。
品数が多いコースだと、スープは2回出されるのですが、
この場合の2回目は軽いもので、
タマゴなどを使った、優しいスープです。
主食の後、ご飯や麺類の前に出されます。
主菜(大菜)
主菜は、メインに当たる料理で
調理法方や味付け、素材を変えたものが大皿で出されます。
品数は人数によって異なりますが、
4、6、8品程度で、そうです、必ず偶数なんですね。
最初に羹(かん)と呼ばれる、汁気の多い煮汁物が出ます。
もし、万一中座ずる場合でも、
この羹まではいただくのがマナーです。
全ての料理が一緒のタイミングで運ばれてきた時は、
味の淡白なものから頂くと、
最後まで美味しく頂くことができます。
取り分けにくい魚は、お店の人に頼んでも構いません。
フンがーボールやおしぼりが添えられていたら、
手を使って食べても良いと言うサインです。
蟹の殻、エビの殻などは、手でむいて頂きましょう。
殻は、専用の容器(壷)に捨てましょう。
また、フィンガーボールは、ひとりずつでなく、
共用することもあり、これは特別なことではありません。
ご飯・麺類
主菜でもうお腹はいっぱいになっていそうですが、
次に出されるのは、またお腹に溜まるご飯物、麺類です。
チャーハンや、やきそば、汁ソバなどでしょうか。(^^)
「おこげのあんかけ」も人気ですよね。
ジュワーッという音も楽しめますよね♪
麺類やご飯物も大皿で提供されますので、
自分の分を取り分けてから、いただきます。
チャーハンはポロポロして、つい器を持ちたくなりますが、
やはり器は持たないが鉄則です。
少なくなってきて、取りにくくなってきたら、
器の一部を持ち上げて寄せるようにすくうと、
いくらかは、すくいやすくなりますよ。(^^;;
汁物は、ポタポタとこぼしやすいので、注意が必要です。
れんげを受け皿にして、上手に頂きましょう。
点心
コースももう終盤です。
点心は、シュウマイや春巻きなど、おなじみのお料理ですね。
点心の前のご飯物の重さによって、
お腹にたまるものかそうでないものか調節されるようです。
スープが一緒に出されることもあります。
コースの最後に出されるのが一般的なのですが、
品数が多くなるとコースの途中に出てくることも。(^^)
食べ方も特に注意することはありませんが、
「かじらない」方が上品です。
春巻きも、シュウマイも、一口大に割ってから食べます。
そうそう!!小龍包には要注意ですよ!!
小龍包は、ドラゴンクエストのスライム(わかりますか?!笑)
みたいな形の、一見シュウマイなのですが、
皮の中に、具と熱々のスープが入っていますから、
れんげに乗せて、割ってから頂いてくださいね。
一口で食べると、大変なことになります。
ヤケドして口の中の皮がめくれますよ…!!
デザート
中国料理のデザートは、ちょっと落ち着いた雰囲気で、
洋食のような華やかさはありませんが、
美味しさだけでなく、食事のあとの胃の調子を
整えるなどの薬効を重視したものも多いのが特徴です。
元々は、お汁粉や揚げだんごなど
熱いデザートが出されていましたが、
最近では、冷たいデザートが定番です。
杏仁豆腐やタピオカのココナッツミルク、
マンゴープリンなどが代表的なデザートですね。
特に、杏仁豆腐は、日本のスーパーで販売されている
フルーツミックスタイプと、全く違う美味しさです。
杏仁豆腐ってこんなもん!って思っている
普段、あんまり好きでない方も、本場のものをぜひ!
とっても美味しいので、味わってみてください。