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中国料理店の基本マナー

会席料理や洋食のフルコースと同じように、中国料理にもコースがあります。一般的なコースの流れにはそう大差はないのですが、盛大なおもてなしの心から、品数が多いのが特徴です。お料理の味付けも

中国料理のコースとは

会席料理や洋食のフルコースと同じように、
中国料理にもコースがあります。

一般的なコースの流れにはそう大差はないのですが、
盛大なおもてなしの心から、品数が多いのが特徴です。
お料理の味付けもどんどん濃厚になっていきます。
品数も、縁起がよいとされる偶数が一般的です。

前菜、スープ、主菜(大菜)、ご飯物、点心、デザート。
これが、一般的なコースの流れです。

注意しておきたいことは、
主菜と書かれていても、1皿だけではないことがほとんどです。
コースのメニューが少ないな〜と思っていたら、
主菜で4〜5皿運ばれてくるなんてこともありますから、
コースをオーダーする時には、
品数の確認を忘れないようにしたいものですね。

メニューは大皿で盛られたものを取り分けていただきます。
ですから、同席者と相談して、
オーダーするコースを統一する必要があります。

回るテーブルのマナー

中国料理店といえば、やっぱり回る机でしょうね!(^^)

憧れますよね…!!(≧ω≦)

まず、席次は一番入り口に遠い席が上座になります。
中国料理でもレディーファーストが採用されますので、
位の高い人で女性から順に席につきます。
角テーブルの場合も、考え方は同様です。

テーブルセッティングは、とってもシンプルです。
和食と同じお箸と、スプーンが付きます。

ターンテーブルは右にゆっくりと回すのが鉄則です。
回す時には、テーブルからはみ出した大きな皿を
コップなどに引っ掛けないように気をつけてくださいね。

取り皿には自分の分だけサーバーを使って取りましょう。
サーバーは両手で使うほうが、
こぼしにくく、音も立てずに扱いやすいですよ。
戻す時も、回すのに邪魔にならないように返しましょうね。

ニガテな料理が出てきたら

中国料理では、香辛料を多く使うため、
苦手な調理法や味付けがあるかも知れませんね。

そんな時に、ターンテーブルが回ってきたらどうしよう…?!

はい、大丈夫ですよ。
ニガテなものは、無理に取らなくてOKです。
次の方に「どうぞ。(^^)」と声を掛けて回しましょう。
黙って回すと、お隣の方は「???」と思うものです。

しかし、1品ずつ提供された時は別です。
全く手をつけないことは、大変失礼に当たります。

こんなもの食べられないってコトになっちゃうんです。(^^;;

これは、その昔、毒殺が多かった時代まで歴史が遡ります。
もてなした相手を信用できるかどうかが、
お料理を全て食べたかそうでないかで、
判断するからなんですね。

中国では、たくさんのお料理で
盛大におもてなしすることが礼儀とされているので、
食べ残すことはマナー違反ではありません。
食べ切れなくてもいいですから、
少量でも必ず、口をつけるようにしましょう。

アラカルトの注意点

中国料理店でも、メニューはアラカルトで
オーダーすることはモチロン、可能です。

辛いものや濃い味付けがニガテで、
コースに多く含まれているようであれば、
好きなものをチョイスできるアラカルトを選ぶのも、
賢い選択と言えますよね。

アラカルトを注文する時に、注意したいことですが、
レストランと大きく違うことは、メニューの表記の仕方です。

私たちは、肉料理、魚料理、パスタ…と
素材によって分かれているメニューが見慣れていますよね。
しかし、中国料理は、料理法によって分類されています。
煮込み、揚げ物、蒸し物…、こんな感じです。

ということは、揚げ物と煮込みと炒め物を注文したら、
「どれもこれもエビだった…prz」
なーんて失敗だってありえるんですよね。(^^;;

ですから、注文する時には、調理方法だけでなく、
素材も重ならないようにすることが大切です。

また、量は1人分ですので、人数分を注文しましょう。
小皿、中皿、大皿と書かれている場合の量の目安は、
小は2〜3人、中は4〜5人、大は小皿の2倍程度と
考えればよいでしょう。

器やお箸の正しい扱い方

中国料理場合、食べるツールがお箸ということもあって、
気構えることなくお料理を楽しむことができますが、
いつもの和食のような使い方で、
マナー違反にならないのでしょうか?(^^) 

中国料理にには、中国料理のマナーがあるはずです。
いつものつもりで使う前に、
正しい使い方をチェックしておきましょうね。

特に注意したいのは、器の使い方で、
最も大きな違いは「器を持ち上げない」ことです。
取り皿に取る時も、持ち上げずに、置いたまま。
器は1皿に1品、使い終わったら、新しく取り替えます。

お箸も、右手だけで持ちます。
両手を使って取り上げることもしなくて良いのです。

もうひとつ、スプーン代わりになるれんげですが、
指でつまむように持ちます。汁そばなどを頂く場合には、
れんげを受け皿代わりにして、上品に頂きます。

食事中はお茶?お酒?

会席料理やフルコースは、
お酒を楽しみながらいただくものでしたよね。

中国と言えば、様々なお茶文化が発達している国です。
それでも、中国料理の場合も、やっぱりお酒なのでしょうか。

中国式では、食事中はお茶でもお酒でもOKです。(^^)

特に、お水ではなく、お茶が好まれるのは、
中国料理に脂っこいものが多いためです。
油を溶かす役目のあるお茶を一緒に頂くことで、
胃によい影響を与えるんですね。

お茶は、様々な種類がありますが、
食事中はウーロン茶がサッパリとしていてオススメです。
食後は、香りを楽しむジャスミン茶、
油の分解を促進するプーアル茶などが良いでしょう。

食事中のお茶は無料だったり、有料だったり、
お店によって違います。

してはいけない中国料理の食べ方

中国料理は、専門店で頂く場合でも、
レストランや料亭などのかしこまった場ほど、
細かなルールはありません。

最低限のことだけ知っておけば、
楽しく美味しくいただけることが、何よりの魅力です。(^^)

してはいけないこと、いくつか紹介しておきます。
ターンテーブルという、独特のテーブルだからこそ、
気をつけたいことばかりですよ。

・サーバーをテーブルからはみ出して置かない
・サーバーを返さない
・調味料を返さない
・使った皿をターンテーブルに置かない
・人が取っているときに、テーブルを回さない
・立って料理を取らない
・人のお料理まで取り分けない
・フーフーしない。(息を拭きかけて冷まさない)

円卓の調味料は、みんなで使うものですから、
使い終わったら必ず返しましょう。
小さいものですので、勢いよく回すと
転倒の恐れがありますから、注意を払ってくださいね。

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