食事のマナーにキビシイ韓国
韓国は、儒教の教えによって基づく決まりがたくさんあり、
目上の人をとても大切に扱う国です。
ですから、食事のマナーもとっても厳しく、例えば…。
・箸をつけるのは、一番年長者、目上の人から
・目上の人の前でお酒を飲まない
(勧められたら、口元を隠して飲みます)
特にあらたまった席で韓国の人と食事を一緒にする時は、
ちょっと気合を入れて、最大限の注意を払いたいものです。
日本でも、韓国料理の専門店が増えてきましたし、
とても人気のあるお料理なので、
そのような機会があるかもしれませんよね。(^^)
お隣だけど、あまり知らない韓国のこと。
しっかりマナーを身につけて、友好を深めましょう。
食べるのはスプーンが基本
韓国料理の特徴として、
「ご飯をスプーンで食べる」ことが挙げられます。
でも「おかずはお箸」で、その都度、持ち替えるんですよね。
器を持つ習慣はなく、置いたままです。
それじゃ、食べにくいからと自己流はNGですよ。
食べ物の文化も尊重して、郷に入れば郷に従えです。(^^)
スプーンとお箸は金属のもので、細長い作りが特徴です。
お箸をチョッカラ、スプーンをスッカラ、
両方をセットにして、スジョと呼ばれます。
日本では、テーブルに横に並べますが、
スジョはスジョ置き(?)を枕に、縦にセットされます。
右手にチョッカラ、左手にスッカラの二刀流はNG!
右手にまとめてスジョもNG。
交互に持つようにしてくださいね。
食事を休む時は、渡し橋にしたり、スジョ置きに返しません。
器の中に入れておくのが正式です。
韓国料理の献立の例
韓国の献立は、主食のお米に、まず汁物が必ず付きます。
そこに、肉や魚・野菜のおかず、キムチで一通り揃いますね。
このような韓国特有の献立を「バンサン(飯床)」と呼びます。
このバンサンが基本で、ここにどれだけおかずが増えるかで、
ご馳走度合いが上がっていきます。
一般的な食事では、サンチョプ(三楪)バンサン、
オーチョプ(五楪)パンサンが一般的です。
チョプ(楪)とは、フタつきのおかず容器のことを指し、
すなわち「おかずの数」を表すのです。
7チョプ、9チョプとなるとかなり豪勢ですね。(^^)
12チョプももちろんありますよ。
そこまでくると、チャングムでおなじみの宮廷料理です。