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レストランの基本マナー

レストランで食事をする機会となると、どのお店がいいのか招待する側はとても悩むものですよね。お店の雰囲気をリサーチするには、グルメ本や口コミも重要な要素ですがお料理を味わってみるのが一番。

ふさわしいお店を選ぶ

レストランであらたまった食事をする機会となると、
どのお店がいいのか、招待する側はとても悩むものですよね。

お店の雰囲気をリサーチするには、
グルメ本や口コミも重要な要素ですが、
やっぱり、まずは一度、お料理を味わってみるのが一番です。
実際に行って、サービスを見て食べて感じて、
会食の目的、招待する人の好みに合うかどうか
下見をすると良いでしょう。

やっぱり、自分が美味しい、いいと感じたお店、
オススメのお店にご招待したいですよね。(^^)

「でも、夜のコースなんて、そんな気軽に試せない…」(>_<);;

大丈夫、そんな時は、ランチがオススメです。
夜のコースよりずっとリーズナブルですが、
下見には十分すぎるぐらい、お店を観察できますよ。

まずは予約をする

会食に使うようなオシャレな大人向けのレストランとなると、
予約が必須でなくとも、まずは予約です。
人気店だと、何ヶ月待ちなんてこともザラなので、
早め早めの予約がオススメですよ。

基本的に電話予約ですが、お店のピークの時間は避けて、
遅くとも1週間前には連絡をしておきましょう。

伝えるべきことは、日時の確認と人数、予算です。
プラス、食事の目的を伝えておくと、
それに応じたサービスの提供をしてくれる
お店もあります。

例えば「誕生日」とか「結婚記念日」とかね。(^^)

確認しておきたいことは、コース料理の内容確認と変更、
服装の決まり(ドレスコード)、営業時間、支払い方法など。
子供の入店制限のありなしも、ファミリーは要チェックです。

レストランに食事をしに行くとなると、
ちょっとそこまで昼ご飯気分では、ダメですよね。(^^;;

予約をしておくと、日入れないというトラブルも避けられます。
特に、自分が招待する側なら、予約を入れておくと
ゲストに迷惑をかける心配がなくなります。

予約をしたら、予約は必ず守りましょう。
万一のキャンセルはできるだけに早めに、
予約時間が遅れそうなときも、必ずお店に連絡をしてくださいね。

洋食にふさわし身だしなみ

洋食…レストランなどで食事をする時は、
和食より、服装のことが気になる方が多いのではないでしょうか。

昼間は?夜は?パーティーは?
シーンに合わせた、いわゆるTPOに合わせた服選びが大切です。

とはいえ、慣れないことだけに、難しいんですよね。(^^;;

個室でなく、ひとつの空間で食事をするレストランは、
ゲストのファッションも、お店の雰囲気を作る大切な要素です。

あまりにもお店にそぐわない格好をしていくと、
入店できなかったり、たとえ入店できても、
入り口とは程遠い、陰になる下座に黙って通されます。

お店側としても、お店の雰囲気に応じた服装で
良い空間を作りたいキモチが現れるのでしょうね。
その人はよくても、優雅な雰囲気を味わいたい他のお客様に、
迷惑がかかってしまうからです。

男性ならスーツ、ジャケットにスラックスが定番です。
女性は、ワンピースやスーツなどを着用しましょう。
落ち着いた色、華美な装飾ないシンプルなものがオススメです。

メイクや香水は控えめに

レストランでかしこまって食事となると、
メイクにオシャレに髪型に、自然と気合が入るものです。

気合が入るのは良いのですが、
とにかく「やり過ぎない」ように気をつけましょう。

女性の場合、メイクもファッションのひとつです。
ただ、レストランの場合は、照明はムードを盛り上げ、
お料理がキレイに見えるように緻密に考えられていますので、
レストランの照明の下で、真っ白にならないように、
薄暗く顔だけが浮き上がらないように、
考えてメイクをしましょう。

髪はすっきりと、華やかにまとめましょうね。
下ろしていても良いですが、顔にはかからないように。

香水も、食事には必要がないものです。
日本人は元々体臭の弱い民族で、キツイ香水はニオいます。
自分は良くても、周囲に迷惑をかけますので、
つけるなら、わきまえてまとう事が重要ですよ。

アクセサリーは、多少つける必要がありますが、
動くたびに食器に当たったり、
ジャラジャラと音を立てない程度がベターですよ。

レディーファースト

日本人に馴染みがない、レディーファーストですが、
欧米の古くからの習慣で「女性が先」という意味があります。

もちろんレストランでの食事は、
日本であろうとレディーファーストが定番です。

接待などの特別な場合を除きますが、基本的に全て女性が先です。
入店、着席、食事を食べ始めるのも、女性からです。
席も、女性が一番美しく見える席に座り
女性が美しく見えるように、男性は傍で引き立てます。
例えば、イスを引いたり、ドアを開けたり、
グラスにワインを注ぐのも、男性の仕事なんですよ。(^^)

お互いに慣れないことかも知れませんが、
レディーファースト区域に入ったら、
女性は、ここぞとばかり堂々と優雅に振舞ってください。
見慣れないパートナーの姿にオロオロしないで、
恥ずかしがらないことが大切ですよ。

入店から着席するまで

レストランで食事をする時、予約時間に入店したら、
まずクロークでコートや貴重品、バッグをスタッフに預けます。

女性がはおるショールもオシャレですが、
食事の邪魔になりやすく、汚れると面倒ですので、預けてしまうと良いでしょう。
バッグは小さなものは店内に持ち込めますが、
イスにかけるのは、配膳の邪魔になるのでダメですよ。

預けたら、席に案内されるのを待ちます。
「お好きな席にドウゾ〜!」なんてことはありえませんし、
案内されてテーブルが決まっても、
着席するイスを、自分で選ぶことは出来ません。
イスも引いていただくので、静かにタイミングよく座ります。

席が気に入らなければ、申し出て構いませんが、
お店の状況次第では変更してもらえることもあります。

さすがに立つ時は自分でイスを動かしますが、
テーブルまでも揺らさないように気をつけましょう。
イスの座面の下部を両手で持って、引きずらないように。(^^)

食前酒の頂き方

レストランで食事をするときの食前酒と、
普段の「とりあえず、ビール!」の違うところは、
食前酒は、優雅にメニューを選びながら楽しむものです。

食前酒は、食欲を沸かせる役目があり、
これからの食事をより盛り上げるものです。
盛り上げるからと、飲みすぎは禁物ですよ。
お食事がメインですので、お酒をメインにしないように。

食前酒には種類がたくさんありますが、
食前酒には、軽くさっぱりした口当たりのものがオススメです。
とりあえずビールは、レストランでは控えておきましょうね。

解らない時は、見栄を張らずに聞くことです。(^^)
ウェイターはプロですから、
好みを聞いて、一番良いものを提案してくれます。
素直に聞く…これってイチバン、間違いがない方法ですよ。

お酒が苦手な方は、食前酒を断るよりも、
ノンアルコールのものや、
ミネラルウォーターを頂くのがスマートです。

オーダーの仕方

フランス料理など、洋食をいただく本格的なレストランでは、
メニューが日本語でなく、読めない場合もあります。

読めないのに、どうやって注文すればいいのか?(-_-;)

まず、メニューの基本は
「コース」か「アラカルト」かで大きく分かれます。

コースは、値段に応じたお料理が設定されています。
アラカルトは、単品注文です。
もっと身近に言うと、ランチのお店で
「セットメニューにする、単品にする?」ですね。

予算に合わせたコースを注文すれば、
量も値段も手頃で、お店がオススメするメニューを
満遍なく頂くことができるので、初心者にオススメです。

アラカルトは、好きなものを注文できるのが魅力で、
ちょっと上級者向けです
一皿づつの量が、コース料理よりも多いので、
注文しすぎないようにしましょう。

オーダーで注意すること

お料理を選ぶ時、自分の食べたいものを
好きなだけ注文したいところですが、
自分だけアラカルト、他の人はコース…はNGです。
同席者で、注文するメニューは揃えましょう。

ひとつのテーブルで同じように食事が進まないと、
同じペースで楽しむことが出来ないからです。
コースの皿数もそろえますが
メインを肉か、魚かの選択は、モチロン自由ですよ。

逆に、何を注文していいのかわからない時は、
無理をしないでスタッフにオススメを聞いてみましょう。
隠れた旬のシェフのオススメを
味わうことができるかも知れませんよ。(^^)

お料理が多そうだと思ったら、
量を少なくしてもらうようにリクエストしましょう。
無理なく食べられる量に盛り付けてくれます。

逆に「増やして…」は無理ですが、
場を和ませるようなジョークでなら許されるかな?!(^^)

料理が決まったら、ワインのオーダーをしますが、
ソムリエに相談して、メニューに合うものを選びます。

ワインのテイスティングをする

レストランでの食事はワインがつきものですね。

ワイン選びは、グループの好みや
ソムリエと相談して料理に合わせたワインを選びます。
基本的にフルボトルでオーダーしますが、
グラスワインでオーダーが出来るお店もあります。

フルボトルをオーダーをしたら
そのワインをソムリエが運んでくるので、
よくテレビドラマなどで見かける、テイスティングをします。

することはたった4つだけ、難しくないですよ。(^^)

1)ラベルを確認して、間違いはないかチェック。
2)色を見て、濁り、曇りはないかチェック。
3)グラスに注いで、空気を含ませ香りをチェック。
4)少量のワインを口に拭くんで、味をチェック。

間違いやすいことですが、
テイスティングは、味がどうと感想を述べるのが目的ではなく、
ワインの品質に間違いがないか確認するためで、
味見や、試飲とは全く違います。
好みに合わないからと、交換することはできません。

ただし、強い酸味や異常な苦味、刺激臭を感じる時は、
その時点で申し出るようにしましょう。

問題がなければ「お願いします」「美味しいです」など
一言ソムリエに伝えるか、
アイコンタクトで「OK」の意を伝えましょう。

ワイングラスのマナー

普段、持ちなれないワイングラスですが、
きちんと扱えますか?

意外に正しい持ち方はできないもので、
どの部分をどう持つか、
ワインを美味しく味わうために作法が決まっています。

正しいグラスの持ち方は、細い足の部分を指で挟んで持ちます。

これは、ワインを手ひらの温度で
温めないようにするためで、カップの部分を持ったり、
カップの底を手のひらに乗せるように持つキザなもち方は、
ワインには間違いです。(ブランデーのもち方です。)

また注いでもらう時、いつもの宴会だと
コップやお猪口を持って「おっとっと…」なんてやりますが、
ワインはグラスを持たないで注いでもらうのが鉄則です。
手を添える必要もありませんよ。

食事が終わったら食後酒

全部食べ終わったらすぐに「はい、ごちそうさま!」では、
優雅な時間の余韻を感じるヒマもありませんよね。
だからと言って、いつまでもコース最後のコーヒーで粘るのも、
レストランに相応しくないと言えます。

レストレンでの食後に、会話をもう少し楽しみたい、
ゆっくりと過ごしたい場合は、食後酒です。

聞きなれない食後酒ですが、胃の働きをよくする働きや
緊張感をほぐす効果もあります。
食後に、気兼ねなくくつろぐためにも、オススメです。(^^)

食後酒は食前酒と違って、
例えば、コニャックやブランデー、甘さの強いカクテルなど
アルコール度が高く香りの強いものものが多いです。
シガーと一緒に楽しむことも出来ますが、
飲みすぎには、くれぐれも注意してくださいね。(^^)

チップとお会計の仕方

美味しいお料理の最後は、お支払が待っています。

支払がスマートにできないとね、ですね。

お会計は、帰りに伝票を持って出口へといった、
ジャパニーズ定食屋スタイルはNGです。
ウェイターにチェックをお願いして、伝票をもらい、
テーブルで行うのが一般的です。

会計は、目立たないようにすることが重要ですので、
小銭をジャラジャラするよりも、
キャッシュカードを使うとスマートですね。
自分が使っているカードがお店で使えるかどうかは、
食事の前に確認しておくと良いですよ。

誰かを招待した時は、頃合を見計らって席を立ち
席から離れた場所で会計を済ませます。
ゲストに気付かれないようにするのが、マナーです。

チップは、テーブルを担当してくれた人に渡します。
感謝の気持ちですので、ケチらないように。(^^;;
TAXの1.5倍が目安で、席を立つ時にテーブルに置くか、
カード払いの時は、tipの欄がありますので、
金額を記入して渡しましょう。

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