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和室のふるまい基本マナー

和食のテーブルマナーを学ぶ前に、和食にふさわしい服装で食事に臨みましょう。和室といえば、基本的に「正座」をします。正座で座ることを考えると、おのずとどんなスカートが向いているか解ります。

服装は和室=正座を前提に選ぶ

和食のテーブルマナーを学ぶ前に、
和食にふさわしい服装で食事に臨みましょう。

和室といえば、基本的に「正座」をします。

正座で座ることを考えると、
おのずとどんなスカートが向いているか解ります。
短すぎると膝から上が見えすぎて下品になりますし、
あまりタイトな形でも座りにくいですよね。

それと、靴を脱ぐことも忘れないでくださいね。
ストッキングは必ず履きます。素足は厳禁ですよ。
ストッキングは、電線が入るとみっともないので、
替えを必ず持っていくようにしましょう。

靴は、脱ぎ履きしやすい、履きなれた靴を選んで、
キレイに磨いておくとステキです。
靴を脱ぐので、内側のヨゴレにも気を配ってくださいね!

ところで、きちんと出来ますか〜、正座?!
スグ、足がビリビリビリ…!(>_<)

服装は同調するように

和食の場合、服装で気をつけたいのは、
お店や周囲の人にいかになじめるかも重要ポイントです。

服装があまりに奇抜なデザインだったり、
派手だったり、露出が多かったりすると、
日本料理店では非常に浮いて見えてしまいます。

こうなると悪い意味で目立ってしまいますので、
できるだけ控えめに抑えるように心がけましょう。

特に目上の方が同席する場合は、
その方より目立たないようにする心配りが必要です。
自分を主張することよりも、基本は、同調です。
いつもより控えめぐらいを意識して、
ワンピースやスーツなど
無難な服装を選ぶようにしてくださいね。

年配の方が同席する場合も同様です。
オシャレだからと肌を出したり、
体のラインが強調される服装を選ぶと、
嫌われる可能性が高いので、注意してください。

和服でももちろん良いのですが、

立ち振る舞いには十分に気をつけて。
せっかくの着物が、揚げ足取りになりますよ。

髪型はすっきりまとめる

洋食のパーティーなどでは、
ヘアスタイルも華やかさを添える大切な要素で、
きらびやかに飾り立ててあれこれアレンジしますよね。

しかしながら、和食の場合は、
落ち着いた雰囲気のヘアスタイルが好まれます。
肩にかかる程度の長さなら、
ひとつにまとめてしまったほうが良いでしょう。

食べている最中に顔に髪がかかったり、
何度も整えなおしたり、
髪が食事の上を行き来するようでは、
一緒に食べている人に不快感を与えますよ。

髪飾りも同様です。
華美なもの、大きなものは避けて、
スッキリとキレイに、スマートにまとめましょうね。

和室でのふるまいのマナー

和食のマナーというと、食事だけを重要視していませんか?

和食のマナーは、食事だけではありません。
服装から始まって、お店や食事をする部屋への入り方も、
正しく覚えておくとステキですよね。

靴を脱いでお店に入る時は、正面を向いて靴を脱いで、
上がってから靴の向きを直します。
直す時は、背中を斜めにして、膝をついて座ります。
訪問先に背を向けるのは、失礼に当たる行為ですよ。

お部屋に入るとき、ふすまを開けるのは、
座って行うほうが美しく見えます。

お部屋を歩く時は、敷居や畳のヘリを踏まないように。
気を抜くと簡単に踏んでしまいますし、
意識しすぎてもぎこちない歩き方になるので、
案外難しいんですよね。(^^;;

席は、招待する側が勧めた場所に座ればよいですが、
どこでも…という場合には、下座へ座るようにしましょう。

膝行(しっこう)と跪坐(きざ)

和室で使える動作に、普段、聞きなれない言葉ですが、
膝行(しっこう)と跪坐(きざ)があります。

字を見れば、大体どんな行動か察することができます。(^^)

膝行とは、「膝(ひざ)」で「行く」こと、
跪坐とは、「跪(ひざまず)いて」「座る」こと、ですね。

膝行は、わずかな距離を移動する時、
立ったり座ったりするのが失礼に感じる時に、
座ったままで、膝を床につけてモゾモゾと移動することです。
両手は軽く握って、カラダを支えるようにして、
膝先を浮かせながら進みましょう。

跪坐とは、正座に近い座り方ですが、足首を立てて、
踵におしりをちょこんと乗せる座り方です。
靴をそろえたり、ふすまの開け閉めをしたりする時に、
とても便利な座り方で、自然にしているあの座り方ですよ。
背筋をピンと伸ばすととても美しく見えます。

姿勢と座り方のマナー

和室で食事をする時の、最大のポイントといえば、
やっぱり「座り方」でしょうね。

基本的に、和室は正座です。
座布団は勧められたら使って構わないのですが、
挨拶は座布団から下りて行うのがマナーです。
座布団をイスと考えれば、挨拶するときに
使わないことは、特に不自然ではありませんよね。

正座を崩すタイミングも重要です。
しびれてきても、乾杯まではガマンですよ。
乾杯をして、食事が始まったら、
足を崩すのは失礼に当たりません。
横座りなど、行儀が悪くないようにしましょうね。
ただし、足を崩しても、上半身の姿勢は真っ直ぐ、
崩さないように気をつけましょう。

どうしても、しびれて辛くなってきたら
血行をよくするように、足を組む位置をこっそり変えて
なんとかしのいでくださいね。

立つときも気をつけて…!!ヾ(´ε`;)ゝ

使い慣れない座布団のマナー

普段、座布団なんて使ってますか?

それより、座布団といえば、大喜利ですよね!
山田君が持ってきますよね〜!

和食の席で分厚い座布団が敷かれていると、
ふと、重ねて座って、そーんなことを考えてしまいますが、
この座布団にも、扱い方にマナーがあるんですよ。

普段、慣れないことだけに、マナー違反をしてしまいがちです。
座布団がひかれて、和食で会席なんて食事をする時は、
かしこまった、なにか重要なシーンのはず。
座布団の扱い方も、キチンと覚えておきましょうね。

・勝手に座布団に座らない。
・正式な挨拶は座布団から下りて行う。
・座布団を踏まない。
・座布団の位置を動かさない。
・座布団を裏返さない。

ほらほら、座るとき、下りる時にに踏んじゃってませんか?
座布団から下りた状態での正座の姿勢から、
両手を支えにして、すべり乗るようなイメージで
上がらなくてはならないんですよ。

また、座布団を裏返してしまいがちなシーンというのは、
人に座布団を譲るときです。
この時に、裏返すのは失礼にあたるので、
表面をサッとなでる動作をしてから、
譲るようにしましょう。

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