オードブル(前菜)
オードブルは、まず最初に出てくるお皿です。
お腹を軽く動かすため、食欲をそそるために出される、
軽く華やかなお料理です。
会席料理でも、同様の役目を果たす器がありましたよね。
前菜を選ぶ時は、メインと素材を重ねないことが最大のコツです。
コースの場合は心配ないのですが、
アラカルトでオーダーをする場合は注意してくださいね。
<カナッペ>
手で頂いて構いませんが、一口で食べられない時は、
ナイフでカットしていただきましょう。
<ゼリー寄せ>
左端から、スプーンですくって食べます。
ボロボロにしないように、気をつけましょう。
<キャビア>
取り分けて、そのまま食べるならスプーンで、
クラッカーが添えられていれば、乗せて一緒にいただきます。
レモンは使わないほうが、キャビアの風味を損ないません。
<小エビのオードブル>
フォークとナイフで食べ易い大きさにしていただきます。
<テリーヌ>
左端から食べやすい大きさにして、いただきます。
前菜の前に出されるお料理は、
アミューズや、アミューズグールと呼ばれるものです。
和食で言うところの「お通し(突き出し)」で、
サービスですので美味しく頂いてくださいね。(^^)
サラダ
サラダでも、シーフードやローストビーフが添えられた
豪華なお腹に溜まるサラダは、前菜に含まれますが、
野菜を盛り合わせたシンプルなサラダは前菜の後に出されます。
大皿に盛られたもの、季節の温野菜を持ったものなど、
目にも鮮やかで、メイン料理を頂く前にピッタリですね。
大皿に盛られたサラダは、自分の分だけを取り皿に取り、
それからドレッシングをかけます。
ドレッシングは軽くかき混ぜてすくいます。
あまり派手に混ぜたり、かけすぎないようにしましょう。
サラダを頂く時に注意したいことは
「大きな野菜は、取り分け皿でカットする」ことです。
サラダボウルの中でカットするのはみっともないですし、
お皿に傷をつけるので、してはいけませんよ。
食べる時は、お皿は「持たない」で食べます。
左手はお皿にそっと添えて、
背筋を伸ばしていただきます。(^^)
スープ
スープの頂き方は、会席料理のお椀とは程遠いので、
互いに、絶対に参考にしないようにしてくださいね。(^^;;
コースは、このスープからが本番です。
本格的なお料理に入っていく、一番最初のお品がスープです。
スープにはコンソメやポタージュなどの種類はありますが、
食べ方に大きな違いはありません。
大切なことは「すすらないこと」「音を立てないこと」です。
スープは「飲む」ではなく「食べる」と捉えてくださいね。
手前から、もしくは奥、横からすくったら、
そのまま背筋を伸ばして、口に流し込むようにします。
絶対に「お皿に口を近づけていかない」こと!
背中が丸まって格好が悪いです。
スープに具が入っている場合は、
一口大にスプーンでカットしてすくいましょう。
基本的に「皿を持たないこと」が基本ですが
ブイヨンカップというタイプのスープ皿は、持ってOKです。
パイ包みなどがこのタイプの容器で出てきますが、
両手で取っ手を持って、口をつけましょう。
パン
洋食では、ご飯よりもパンが出されます。
日本のレストランの場合は、
パンかライスか選べるお店もありますが、
本格的なレストランだと、パンが主流ですよね。
このパンなのですが、あくまで脇役ですよ。
最初から出てくると、つい食べたくなるものですが、
あまり最初から食べ過ぎると(おかわり自由ですしね…)、
メインの頃には、しっかりお腹が膨れてしまう
という失敗が、よくあるんですよね〜。(^^;;
食べはじめのタイミングは、スープが目安。
スープにつけて食べたり、主食まで少しづつ食べたり。
オードブルのソースを絡めて食べるのもオススメですよ。
食べ方は、手で一口にちぎって食べます。
ナイフで食べるのは、実はマナー違反なのですよ。
バターやオリーブオイルをつけるときも、
面倒ですが一口にしてからです。
その他には、そのままかじったり、両手で食べたり、
パンくずを拾ったりしないように。
魚料理
魚料理を頂く時に注意したいことは、
食べ方が、どうしても汚くなりがちなので、
キレイに頂くことを心がけましょう。
でも、ナイフとフォークを使って魚なんて
食べにくいですよね。(^^;;
エビなんかは、特に食べにくいものの代表格ですが、
フィンガーボールがある場合のみ、手が使えます。
ない場合は、ちょっと頑張って身を外して、
お皿に乗せて、切り分けていただきましょう。
も、もどかしいですよねぇ…(^^;;
魚を裏返すことも出来ません。
これは、会席料理の焼き物と同じ考え方で、
上身を食べたら、骨ははがして、奥に避けましょう。
レモンが添えられていたら、使ってOKです。
半月切りのレモンは絞りますが、
輪切りのレモンは絞らずに、塗るようにして、
香りと酸味を魚に移します。
お魚…ね、美味しいんですけど、食べにくいかも。
不安だったら、メインはお肉をオススメしますよ。(^^)
肉料理
特に欧米の料理法では、多彩な肉料理が楽しめます。
肉の種類も日本でポピュラーなものは、牛、豚、鶏ですが、
食べたことのないような素材が使われることもあります。
料理方法として代表的なものが、ステーキですね。(^^)
ステーキは、焼き具合も好みに合わせて調理してもらえます。
レア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダン。
耳にしたことありますよね?(^^)
レアは、血がしたるほど生に近い状態で、
ウェルダンは、しっかりと良く焼いた状態を指します。
お肉料理で食べにくい部位は、やはり骨です。
骨付き肉の場合は、どの具材も同様に骨に沿って身を切り離し
それから一口分づつ切り分け、ソースをまぶしていただきます。
先に全部をサイコロサイズに切るのは、マナー違反ですよ。
あと、串に刺さったブロシェット、
バーベキューのようなものを想像してもらえばよいです。
これは、温かいうちに串から外すのがポイントです。
右手で串を持って(熱い時はナフキンを使って)
フォークを使い全て外してから、1つづつ頂きます。
丸焼き系は、ウェイターが切ら分けない場合は、
男性が切り分けます。もちろんレディーファースト。
一番美味しいももの部分は、女性にドウゾですよ。
チーズ
日本ではまだチーズの文化が浅いため、
チーズと言えば、プロセスチーズ、ナチュラルチーズ、
さけるチーズ、とろけるチーズ…?
この程度が一般的でしょうか。f(^^;)
まぁまぁ、通の方、怒らないで…!
日本でもお味噌の種類がたくさんあるのと、同じですよね。
チーズ本場の西洋では、チーズはデザートと同じ感覚です。
デザート代わりに注文してももちろん良いですし、
お腹に余裕があるのならば、
デザートの前にチーズを注文するもの良いでしょう。
色々な種類のチーズを味わう機会があまりない方は、
まぁいいか〜とチーズ自体を注文しないかもしれません。
でも、せっかくの機会ですから、
食べ比べのできる盛り合わせをオススメします。
ワインとの相性を、ぜひ試してみてくださいね。
ウェイターが運んできたものから、セレクトするお店もあります。
そのまま食べるのもよし、
パンやクラッカーと頂くもよし、です。(^^)
デザート
デザートが出される頃には、
一通りのお料理が終わって、そろそろホッとするころです。
甘いもの、食べたくなってきますよね。
不思議なもので、お腹はいっぱいでも甘いものは、
なぜか入るんですよね。
メインが終わる頃には、デザートが楽しみになってきます。
デザートは、ケーキなどの洋菓子か、フルーツが出されます。
洋菓子の場合、フォークとナイフを使っていただきます。
洋菓子系で食べにくいものと言えば、ミルフィーユですが、
これは、崩しても、最初から倒して食べても構いません。
シュークリームも、フォークとナイフを使います。
タルト類は下の生地が硬いので、切る時は気をつけて…!
フルーツは、メロンが代表格です。
メロンは、皮にそって削ぎ、一口サイズにしていただきます。
西洋料理では、お菓子専門の職人をパティシエと呼びます。
日本でもこの称号はポピュラーになってきましたよね。
西洋料理のデザートは、食事のオマケではありません。
専門の職人がいるほど、デザートにチカラを入れているんですね。
コーヒー・紅茶
コースの締めくくりに出されるのが、コーヒーです。
食後のコーヒーは、消化を促進するよい働きがあります。
苦手な方は紅茶に替えてもらうと良いでしょう。(^^)
お砂糖を入れるとき、ミルクを入れる時は、
飛び散らないように注意しましょう。
お砂糖は、ティースプーンに載せて沈めると安心です。
飛び散ってクロスを汚すのもみっともないですし、
服にでもついたら大変ですよね。
食事に使ったナプキンも、コーヒーが飲み終わるまでは、
ひざの上に置いたままにしておいたほうが、
ヨゴレを防ぐために役立ちます。
コーヒーの頂き方で注意したいことは、
最後まできて、気を抜かないことですかね。(^^;;
ここまでのコースよりも、気楽に振舞って良いのですが、
余韻を味わいながら、優雅に過ごしてくださいね。
プチフールと言う小さなお菓子が出た時は、
手にとって飲み物と一緒に頂きましょう。
これで、締めくくりですよ。
あ、あと、カップを持つときに、小指が立てる方がいますが、
わざとでしたら、止めるようにしましょうね。(^^)